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日常

情報システムの行方1

SIerにいると、日本企業におけるシステムって何なんだろう?って思ってしまう。

大体の企業には何がしかのシステムが入ってるし、
90年代に導入したような古いシステムであっても業務を回してる所も多い。

webシステムといえばjava1.4か1.5、windows上で動くネイティブアプリならVB6とかVB.NET2系とか、まぁ最新技術とは程遠いもので大体仕事はできてしまう。

それどころかExcel2000でも大体の仕事はできてしまう。
業務システムでも本当にソレDB立ててシステム作る必要ありますか?
マクロ入りのExcel表共有だけでいいんじゃないですか?
ってのが実際結構あったりする。

それを分かっていてもシステム投資に5000万とか1億とか
投資するのはどういう意味があるのか、ということだ。

投資対効果はあるのか?
そのシステム投資でいくらリターンがあるのか、ちゃんと試算してシステム投資してるんですか?と考えたくなる。

ホントはシステムって定量的な投資対効果を考えて要件を絞り込んで、ってなことをやらなきゃいけないんだけど、大体はシステム側がアホみたいに高いのであまり考えないというか、諦めちゃってるような気がする。

銀行の勘定系基幹システムとかはまた話が別なんだろうけど、人事給与管理に5000万とかつぎ込む理由は何だろう?ということだ。
それでいくら人件費が減るか?雑務にかかる時間=人件費が減るか、ということを考えるべきなのだが、その辺の試算ってちゃんとされてるのか?

その辺考えるのって顧客の仕事なので、俺らSI屋は口出しできない領域ではあるのだけど、ざっと考えても費用対効果を考えてるとは思えない。そしてSI屋が作るシステムも本当に金額に見合うだけのものか?というのは結構怪しい。殆どは要員の管理費をそのまま時間計算して出した金額だからだ。

じゃあどうするのか。
顧客ごとの色が強い基幹系システムは難しいにせよ、共通化しやすそうなバックオフィス系だったら市場の競争原理に基づいた適正価格の設定ができないだろうか?