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プログラミングのこととかポエムとか

エンジニアの心の闇を祓うマサカリ療法

この記事は闇 Advent Calendar 2013の4日目です。

 心の闇なんてのは大体エンジニアに限らず社会人なら少なからずだれでも貯めこんでしまうものだと思う。どうすれば解決できるかなんて分からない。
4日目の記事では、過去の自分が経験した心の闇の話と、それを祓う方法についてそれとなく書いてみる。

今いる会社のエンジニアは割りと生き生き働いている方だと思うけれど、それでもやはりどこか、斜に構えた考え方や、何かについての強いトラウマみたいなものを会話の中から垣間見ることがある。若いころに辛いデスマを経験した話だったり、顧客が会社に怒りに燃えて乗り込んできた話だったり、特定のミドルウェアのバグで大変な目にあったり、会社や顧客に理不尽な要求をされて喧嘩したり、とかなんとか、色々な闇が垣間見える。今でも一緒に仕事をしていて、その手の地雷をうっかり踏むと、普段は穏やかな先輩が突然人が変わったようになることがある。

かくいう自分も、闇という程でもないが、SEとして働きながら心療内科に通っていた時期がある。新卒で就職した最初の会社にいた頃で、その頃は「仕事がつまらなすぎ」て体を壊すという珍しい経験をした。別に激務だった訳じゃない。ほぼ定時で帰ってた。それなのに、毎日の仕事が退屈過ぎて、周りが全然技術に興味がなくて、ホントにアイティー企業かここは!?みたいな青臭い苛立ちを抱えていた。手を動かしたいけど当時の俺はマネジメント側でコードの1行も書けない。協力会社のバグ調査を手伝う振りしてこっそり書いていたけど、堂々とコードを書かせてもらえない環境に凄く嫌気が差していた。あの時は「心の闇」みたいなものが相当溜まっていたのだと思う。

しかしその状況もいつまでも続いた訳ではなく、体を壊しつつもプライベートで黙々と初心者本を写経しまくり、cakephpしょっぱいwebサービスを書いて、転職してプログラマとして働き始めた頃にはもう闇は無かった。とにかくコードを書くこと。これが自分にとっての闇を払う方法だった。やりたい事を堂々と仕事としてやれることが何よりも大事だった。

当時はそれで解決した。しかし人は贅沢なもので、どんどん出来る事が増えてくるとやりたい事も出来てきて、それに対する欲求不満みたいなものが大きくなる。自分の場合はそれもまたプライベートでコードを書いて欲求不満を回避する策に出た。プライベートで勉強していたことを仕事に還元できたものもある。サービス作ったり、勉強会に出たりして新しいネタを拾ってそれをまた身に付けたり、勉強会を自分で開催してみたりして闇を祓ってきた。仕事はどうしたって思い通りになんてならない。やりたいサービスがあったって採算が合わなければできるはずがない。だからプライベートでやるんだ、なんてことを考えた。

しかしそれでも闇が拭いきれなくなる時もある。大体そういう時は変な勘違いとかで自分を過信しているような時で、都合が悪いことを色々なことを周りのせいにしていた。少し仕事を覚えてくるとそういうことがあるらしい。自分が尊敬している先輩が同じチームからいなくなってしまった場合なんかにもよくあるらしい。

そんな折、新しい心の闇の払い方を覚えた。「マサカリをぶん投げられて流血する」である。鼻っ柱を折られる、とも言う。たまに勉強会やその後の懇親会でベテランエンジニアと話をしているとたまにこれを食らう。ものによるが、大体凹む。特に基礎レベルの話で「あ、俺これ普段やってることなのに説明できない…」と思ってしまった瞬間がやばくて、自分は所詮仕事で使ってるコードをメンテして動かしてるだけの人間でゼロからものを作ることなど出来ぬ人間なのだ、とか色んなネガティブなことをその場では感じる。

でもこのマサカリこそが大事なのだ。マサカリを投げられることで、投げられたマサカリを投げ返せるようにそ突っ込まれた分野を必死勉強し始めて、次に会った時に少しは成長したなと思われたいと思い始めることが出来た。今だと「webを支える技術」を行き帰りの電車や昼休みに読み直したりしている。

社内ではレビューを受けていてもマサカリは飛んでこない。しかし一歩外に出れば容赦なく刺される。自分がいかに愚かであるか、会社から一歩出たら全く通用しないエンジニアであることが分かると会社でも謙虚になれる。今できることの範囲で、少しでも優れたエンジニアになってもっと良いアウトプットを出そうと思える。

こんなことをしていると大分気持ちがラクになった。自分が何がしたいか分からない、どういうエンジニアを目指せばいいか分からない、というのもここ半年ぐらいずっと悩んでいて禿げそうになっていたが、たまたま最近受けた数回のマサカリにより、まずはエンジニアとして恥ずかしくない仕事が出来るようになろう、と思えるようになって、大分目の前がスッキリしてきた気がする。