洋書の技術書や英語の論文を読むようになって3か月ぐらいになる。
とは言え、母語が日本語なので日本語の方が圧倒的にinputは早いため、読んでる本の言語比率は日本語:英語 = 8:2といったぐらいである。全然である。「洋書を読んでいる」なんて決して人前で言える量ではない。*1
ちなみに英語で読んでいる技術書は下記。パラパラとわかるところだけ読んでいるものもあれば最初から読んでいるものもある。もともと本は5~6冊をパラレルで読んでいくタイプなので洋書もそんな感じで読んでいる。
- 作者: Martin Kleppmann
- 出版社/メーカー: O'Reilly Media
- 発売日: 2017/03/16
- メディア: Kindle版
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Distributed Computing: Principles, Algorithms, and Systems
- 作者: Ajay D. Kshemkalyani,Mukesh Singhal
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2008/04/17
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Big Data: Principles and Best Practices of Scalable Real-Time Data Systems
- 作者: Nathan Marz,James Warren
- 出版社/メーカー: Manning Pubns Co
- 発売日: 2015/05/10
- メディア: ペーパーバック
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- 作者: Brian F. Goetz
- 出版社/メーカー: Pearson Education India
- 発売日: 2017/01
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なぜ英語で読むのかと言えば、技術書に関しては翻訳がなかったり日本語版が絶版になっていたりするため。論文はそもそも基本的に英語しかない。
そのため今は英語のリーディング力を高めるために主に語彙を増やす勉強を中心にしている。
TOEIC(R)TEST英単語スピードマスター NEW EDITION
- 作者: 成重寿
- 出版社/メーカー: Jリサーチ出版
- 発売日: 2013/08/26
- メディア: 単行本
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手順としては以下のようにしている。大体これで40分ぐらいである。
- 1回の学習で50単語ぐらいを目標として覚える範囲を決める
- 例文を読んで、意味やニュアンス、類似語、例文を丸暗記するぐらい読み込む
- 解説が不十分だと思えば辞書を読んでニュアンスを覚える。
- 一通りやったところで赤シートを使って覚えているかどうかを確認する。覚えてなければその部分を集中してやる。
- 覚えた単語をざっくりノートに書きだして、それを眺めて意味やニュアンスがすぐに思いつくかどうかを再度確認。
こんな感じでやっているのだが、語彙力がなかなか伸びずに苦労している。 どのように苦労しているかと言えば大きく下記の2点である。
1. 覚えたかどうか分からない
それはともかく、この手の方法で単語を勉強してきたつもりだが、何というか本当に覚えたかどうか、つまり語彙力がついたのかどうか確認する手段があまりにも乏しい。確認できるのは英文を読んでいてその単語が出てきたときに「この単語見たことあるやつだ!」と思えた時か、commit logを書いていて「この場合はあの単語が使える!!!」というひらめきを感じた時ぐらいである。
それでいて2週間ぐらいだってから単語帳で同じ単語を眺めた時に「あれ、これなんだっけな…」となるケースも結構あり、覚えている率は肌感覚で1/4ぐらいであるのだが、果たして本当にそうなのかを定量的に計測する手段がない。これって単語テスト付きの単語帳でも使えばもっと正確に計測できるのだろうか?そういう単語帳買うべき??うーむ。。
2. しんどい
単語のみを覚える努力をしたことのある人ならわかってくれると思うが、使うか使わないか分からない単語を必死に覚えるのはなかなかにしんどい。
「なるほど!こういう言い回しがあるのか!」という発見はそれなりに楽しいにせよ、普段日本語で日常生活を送り日本語で仕事をしている人間にとってはやはり普段使いようがない知識である。どうしても仕事で疲れ切った頭にムチ打って図書館で必死に単語帳とにらめっこしていると純粋にしんどいと思うことも多い。どうして俺は生涯一回使うか使わないかってぐらいめったに見ない「embrace」みたいな単語の使い方を覚えているのか。他にやるべきことがあるのではないか、という気分にもなるが、とはいえ語彙力が貧弱であることは間違いないので頑張ってやるしかない。しかしどこか非効率だなという気分は拭えない。
こんなことを今年入ってからずっと続けてるので、かれこれ半年ぐらいはやってきた計算になる。しかし、いい加減この方法は間違っている気になってきた。
最近採用したやりかた
やり方を間違っている気になってきたので、単語帳作戦は一旦やめることにした。
代わりに、TOIEC Part5-7の問題集を解きまくって、分からない単語出てくる度に調べてメモって覚える方式に切り替えた。ネットで検索するとこっちの方が語彙力上げる手段としては効率が良いという意見もあるし、自分としてもまだ印象に残りやすいと感じている。しばらくはこの方法でやってみる。
また、技術書や論文に出てきた単語も覚えやすいということに気が付いた。 英文を読むとき、分からない単語を無視してとりあえず1センテンス読んで、それから分からない単語でどうしても類推できない単語だけ辞書を引くようにしたら「皆目分からない単語」だけをピンポイントだけで覚えられるようになってこれは効率が良いのではないかという気分になっている。「〇〇から遮断する」という動詞である「insulate」がアーキテクチャの解説でよく出てくるのだが*3、この単語は手持ちの単語帳の動詞コーナーには載ってなかった(索引がないので確定はできないが多分なかった)。そう考えるとやはり技術書に必要な英語は技術書を読みながら身に着けた方が早そうな気がする。
今のところリーディングさえできれば自分の用は事足りるので、もう何も考えずにいきなり英文を読み倒して分からない単語だけ辞書に当たる方が効率がよさそうである。
「英語学習にはまず単語帳が必要だ!」と思い込んでいたのは、大学受験時代の習慣というか思い込みみたいのが強かったからかなぁと思う。しかし、今や大学受験以上の語彙数力必要だとわかってる以上、異なるアプローチが必要なのは自明だよなぁと、自分の短絡さを反省する次第である。