seri::diary

日常

業務と勉強

少し前にtwitter界隈で話題になった話に軽く便乗してみる。

と言っても、プライベートの時間に勉強しなければいけないかどうかとかそういう話ではない。業務の余った時間を自分の勉強に宛ててよいか、どうかという話。*1

先に断っておくが、「自分の勉強」とは、仕事に関係あるものではなく、使うかどうか全く分からない技術のことを指す。

どこまで関係あってないかという線引きもかなり主観的なものなので難しいが、採用可能性が少しでもあるものは「仕事に関係がある勉強」。何をどう考えても仕事で採用可能性がないものは「仕事に関係がない勉強」と定義する。

自分の場合、前者は最新バージョンのrubyrailsのコードを読んで動向を知るとか、AWSの新しいサービスを試してみるとか、Rの新しいプラグインを試してみる、とかが該当する。後者は、数学だったり、Hadoop3の動向を追っかけるためにJIRAを読んでいたり、DockerでHDFSクラスタを作ってIrisデータをいじくっている、といったものが該当する。少なくとも今の会社でデータストアを自前でホスティングして使うことはしない。

で、自分は会社で「勉強」するのが物凄く苦手である。

もちろんタスクがある時は全力でやっている。しかし、大抵予定していたスケジュールより早く自分の仕事は終わってしまうため、プロジェクトとプロジェクトの間が1週間から2週間空くことがある。もちろん、その間何も仕事をしていない訳ではないが、単発的に1日に1時間かそこら集中してやれば終わってしまうタスクがたまに発生するだけの状態になってしまうことがある。

そういう時に何をするか。それが目の下の問題である。

まずは積んであるbugfixとかリファクタリングのissueを片付けまくる。だがそれもなくなってしまい、他のメンバーに仕事はないかと聞いて回っても見つからなくなるといよいよ困る。

そういう状態のときに、一応やるべきことはすべてこなしたし、好きなことをしていても(多分)文句はないはずだが、それが中々できない。

なぜかといえば、自分は手持ち無沙汰なのに、周りの社員はプロジェクトに従事して各自の仕事をしていて、そういう社員に対する後ろめたさみたいなものが影響しているのだと思われる。

忙しそうにしているからには手伝いたいのだが、なかなかうまく途中参加できないケースもあるし、そもそも職種が違う関係ですぐに手が出ないケースもある。*2同じサーバーサイドのタスクであればいくらでも引き受け放題なのだが、そういうケースばかりでないのが厳しい所である。

普通に考えれば仕事がないのは別に自分のせいでもないし、別にサボって仕事をしていない訳ではない。だから堂々とすればよいのだが、なぜだか他の社員に対し後ろめたさを感じてしまう。勤務中は会社のためになることをすべきである、という考えが強すぎるのかもしれないが、とにかくせっかくスキマ時間を生み出しても、上手く自分のために時間を使えていないように感じている。

こういった複雑な葛藤を一切持たずして勉強できるようになるのは退勤してからである。オフィスを一歩出たら仕事のことは一切考えず(とは言ってもやはり少しは考えてしまうのだが)やりたいことに集中するようにしている。逆に仕事をしている間は仕事のことしか考えない。

そうやってメリハリをつけて、少しでも仕事を早く終わらせて、やりたいことをやる時間を最大化するための努力をすることが今のところ勉強時間を確保するためにしていることである。

いつか自分が勉強したいことと仕事で必要なことが綺麗に一致して、業務時間中の勉強はすべて業務のためになる、というような状況を自分で作り出したいものである。

*1:プライベートの勉強はやりたきゃやればよいし、会社から露骨に強制されたら業務内でやらせてくれと主張すれば良いだけではないだろうか。

*2:自分の場合、フロントエンドやiosは普段触ってないだけにすぐに手伝える状態ではない